Tea for two



「ねぇ、和雄。少し疲れちゃったからお茶飲みに行かない?」
「そうだな…少し休もうか」
ある日の日曜日、桐山とはデートを楽しんでいた。
デートと言っても、が行きたい所に桐山がついていく、というのがお決まりのパターンなのだが、
それでも二人は同じ時を過ごせる事に満足していた。
「私、今日はちょっと行きたいお店があるんだけど、そこでいい?」
「構わないよ。そういうのは俺よりの方が詳しいからな」
「それじゃ早く行こう!」
は桐山の腕に自分の腕を絡ませると、目的の店へと歩き出した。
二人が辿り着いたのは、百貨店の地下食料品売場の片隅にある、お茶を量り売りしている茶葉専門店だった。
「ここねぇ、抹茶が飲めるんだよ。一度入ってみたくて」
「そうなのか…こういう店は初めてだな」
がイートインコーナーに向かったので、桐山もその後についていく。
この店のイートインコーナーは四つしか席がないのだが、今日は達以外のお客はいなかった。
コートを脱いで椅子に腰を下ろす。
「いらっしゃいませ」
すぐに店員が二人分の水とおしぼりを持ってくる。
「ご注文はお決まりですか?」
「私は抹茶とお菓子のセット。和雄は?」
「俺も同じ物で」
「かしこまりました。少々お待ち下さいませ」
店員は伝票に注文を記入すると、お茶の準備をし始めた。
は紅茶とケーキが一番好きかと思っていたよ」
「まぁ、紅茶とケーキが一番好きだけど、たまにはこういうのもいいでしょ?」
「ああ、悪くない」
しばらくして、店員がお茶菓子の入った箱を2つ棚から出して、二人の前に並べる。
「セットにはお菓子が一つ付きますので、お好きな物をお選び下さい」
「わー…どれも美味しそう。迷っちゃうな」
二つの箱の中を交互に眺めて迷っているを、桐山は黙って見つめていた。
「抹茶飲むなら、やっぱ練り切りだよねぇ。でもお饅頭も捨て難いなぁ…」
「それなら、俺の分もが好きな物を選べばいい」
「え? いいの?」
「俺の分も食べていいよ」
「ありがとう〜v 和雄大好き! えっと…それじゃ、このオレンジ色の練り切りとお饅頭で」
「かしこまりました。もう少々お待ち下さいませ」
箱の中のお菓子を皿に移して二人の前に出すと、店員はお茶を淹れ始めた。
「和雄も半分ずつ食べる?」
「いや、俺はいいよ」
「何か悪いなぁ…じゃ、お言葉に甘えて…いただきまーすv」
美味しそうにお菓子を口に運ぶを見つめる桐山の目はとても優しく、喜ぶを見ているだけで幸せ、
という雰囲気を醸し出していた。
が一つ目のお菓子を食べ終える頃、店員が淹れたての抹茶を運んできた。
「そう言えば抹茶で思い出したんだけど、加代子がね…」
出された抹茶を飲みながらが言った。
「琴弾がどうかしたのかな?」
「お茶習ってるんだけど、そこの師範代が好きなんだって。『着物姿がカッコいいのーv』って言ってたんだ」
「そうか…」
桐山も湯飲みを口に運ぶ。
「和雄も着物似合いそうだよね。和雄が着物来て茶室でお茶点てたら、きっと加代子の好きな師範代よりカッコいいんだろうなー」
「………」

他愛のない会話だったが、二ヵ月後、は自分の何気ない一言に困惑する事になった。
何と、その時のの一言を聞いた桐山は、広大な自宅の庭の片隅に茶室を建ててしまったのだ。
桐山に、お茶を点てるから家に飲みに来るよう誘われたは、自分の耳を疑った。

恐るべし、桐山和雄!

どこから突っ込んだらいいのか頭を悩ませたであったが、もう建ててしまった物はどうしようもないので、
桐山の両親に申し訳なく思いつつ、素直に誘いを受ける事にした。
当日は、手作りの鶯餅を持って桐山の家に向かった。
自分の拙い鶯餅で、舌が肥えていると思われる桐山の両親が満足するとは思えなかったが、多めに作っていった。
屋敷の前でチャイムを鳴らすと、しばらくしてメイドが一人現れる。
「いらっしゃいませ、様。和雄様は茶室でお待ちです。どうぞこちらへ…」
メイドに案内されて、庭の隅に建てられた茶室に向かう。
「あちらが茶室になります。私はここで失礼させていただきます。ごゆっくりどうぞ」
「あ…は、はい。どうもスミマセン…」
茶室が見えてくると、メイドはそう言って深く一礼し、屋敷へと戻っていった。
は茶室の玄関に向かい、引き戸をガラガラと開ける。
です。こんにちはー」
奥に向かって大きめの声で言うと、着物に身を包んだ桐山が奥の部屋から出てくる。
予想通りのカッコよさに、は思わず見とれてしまった。
「いらっしゃい、。わざわざ来てもらってすまなかったな」
「ううん、こちらこそ呼んでくれてどうもありがとう。あ、これ…手作りだから口に合うかどうか分からないけど、鶯餅持ってきたの。
良かったらみんなで食べて」
「すまない…後で父さん達にも渡しておくよ。上がってくれ」
「お邪魔します」
桐山に案内されては茶室に向かった。
「ここだ」
桐山が襖を開けてくれたので中を覗いてみると、部屋はさほど広くないが、一角に茶釜が用意されており、かなり本格的だ。
は中に入り、コートを脱いで茶釜から少し離れた所に腰を下ろし正座した。
、無理して正座しなくてもいいんだぞ」
「ううん、大丈夫だよ」
「そうか…それでは今お茶の用意をするから、これを食べて待っていてくれ」
茶釜の近くに置いてあった木箱を開けてお茶菓子を取り出すと、桐山はそれをの前に置いた。
長方形の皿の上に生菓子が三つ綺麗に盛られている。
「三つもいいの!?」
「ああ、の口に合うか分からないけれど」
「嬉し〜v いただきまーすv」
がお菓子を口に運ぶのを見届けてから、桐山は茶釜の前に座り、お茶の準備を始めた。
お菓子を口に運びながら、は桐山の一挙一動を目に焼き付けるようにじっと見つめた。
自分の何気ない一言で茶室まで建ててしまった桐山だが、お茶を点てるその姿は優雅で華麗だった。

わざわざお茶習って、練習とかもしたのかなぁ。

そう思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになったが、すぐに桐山の姿に見とれてしまい、
頭がボーッとして何も考えられなくなってしまった。
しばらくして、お茶を淹れ終わった桐山は抹茶の入った湯飲みを持っての前に移動する。
「粗茶ですが…」
湯飲みを差し出され、湯飲みはどの方向に何回回せばいいのか思い出せず、はそのまま固まっていた。
「作法は気にせずそのまま飲んでくれ」
「あ、いいの? それじゃ失礼して…」
は湯飲みを手に取ると、それをゆっくり口元に運んだ。
「結構なお手前で」
二、三口飲んでニッコリ笑ってそう言うと、は残りの抹茶を飲み干した。
「ご馳走様でした。和雄が淹れてくれたお茶、すっごく美味しかった」
「そうか…それは良かった」
「それに…やっぱり思ってた通り和雄の着物姿、カッコいいv」
「………」
にカッコいい、と言われて桐山は照れているようだった。
心なしか頬が赤くなっている。
「それより、足の方は平気かい?」
「え? あ…だ、大丈夫だよ」
実は先程から足が痺れてしまい、必死に堪えているのだ。
桐山がここまでキチンとしているのに、ちょっと正座したくらいで足が痺れたなんて知られるのが恥ずかしく思えた。
桐山はその一言を聞いて首を少し傾けると、の隣に移動した。
そして人差し指でツン、との足の裏を突付く。
「ひゃあっ!?」
ツンツン
「やっ…あ…ダメェ…あんっ!」
ツンツンツン
「そんなっ…イヤ…お、お願い和雄…もう止めてぇ…」
哀願され、桐山は手を止めてを見ると、苦しそうにハァハァと息を弾ませて目を潤ませながらこちらを見ている。
「和雄の…意地悪…」
そう言われた瞬間、桐山は無意識の内にを押し倒していた。
「ちょっと…和雄、何するの!?」
があんまり可愛いから」
「え…そう言って貰えるのは嬉しいけど…こんなトコでダメだよ。誰か来ちゃうよ?」
「家の者には俺が呼ぶまでここに近付かないように言ってある」
「でも…あ…」
言いかけて、桐山の手が上着の中に侵入し、胸を弄り始めた事でそれ以上何も言えなくなってしまった。
胸全体を掌でゆっくりと撫で回した後、ブラジャーをしたままでも分かるくらい固くなってしまった胸の突起に指先で触れる。
、ここが固くなっているが、どうしたのかな?」
耳元で囁かれ、それだけで体中が熱くなってしまう。
「だって…和雄が触るから…」
「俺の所為なのかい?」
「ひぁっ!」
桐山が少し強めにの胸の突起を摘むと、の体がビクンと跳ねた。
「和雄の所為じゃない…私の所為なの。私が…エッチだから…和雄に胸を触られただけでそんなになっちゃうの…」
「そうか…はエッチなのか。でも、そんなも悪くない」
桐山はの上着を捲り上げ、ブラジャーのホックを外して胸を露出させる。
今度は直にピン、と尖っている胸の突起に指先で触れた。
は目を閉じて微かに震えている。
しばらく指で愛撫した後、今度は口に含んで舌先で転がす様に愛撫した。
「んっ…あぁ…」
両方の突起を交互に舌で愛撫され、の口から吐息が漏れる。
の胸の突起を舌で愛撫しながら、桐山は器用にスカートを脱がせ、下着の上から股の部分にそっと触れた。
「濡れているな…これもがエッチだからかい?」
桐山に尋ねられ、は顔を真っ赤にしながらコクンと頷いた。
下着に手をかけてそのままずり下ろし、の足首から取り除く。
そして、上着と靴下しか身に付けていないの足を左右に押し広げた。
「あ、ダメだよ和雄…シャワー浴びてないのに」
秘部に顔を近付けてきた桐山の頭を、は慌てて押さえ付ける。
「どうしてシャワーを浴びていないとダメなんだい?」
「えっ…だって匂いとか…それに汚いし…」
「そうかな?」
桐山は閉じているの割れ目を広げて顔を近付けた。
「ダメだってば!」
「確かに、いつもよりの匂いを強く感じるが、嫌な匂いではないよ」
「や…匂いなんて嗅いじゃやだぁ…」
「それに…の体が汚いとは思わない」
そう言って、桐山は舌を出してペロペロとクリトリスを舐めた。
「はぁっ…あ…」
しばらくクリトリスを舐めていた桐山の舌はそのまま下降し、今度は膣口を舌先で擽るように愛撫する。
桐山が舌先をの膣内に出し入れすると、ちゅくちゅくと淫猥な水音が耳に届く。
膣口に舌を這わせたまま、桐山は指の腹でクリトリスを揉むように愛撫した。
二ヶ所同時に刺激され、の嬌声は一際高くなる。
「アッ…ふぁ…んっ!」
膣口からクリトリスまで一気に舐め上げると、は体をピクピク震わせて反応した。
桐山はクリトリスを包む皮を指先で捲り、露出したそれにそっと舌先で触れる。
先程とは逆に、クリトリスを舌で、膣口を指でじっくりと愛撫した。
のココ、さっきより大きくなってきているよ」
「やぁん…ダメ…刺激強いよぉ…」
舌先で転がすようにクリトリスを愛撫され、は思わず桐山の頭を両手で鷲掴みにしてしまう。
頭を掴まれている事は気にせず、桐山はのクリトリスを口に含み、ちゅっ、ちゅっと何度も吸い上げた。
「あぁぁっ! 吸っちゃイヤ…あぁぁんっ!!」
ちゅぅぅぅっとキツめにクリトリスを吸われた瞬間、の中の快感は一気に高まり、そして弾けた。
ハァハァと荒く息を吐くの秘部は、愛液が大量に溢れ出て畳を濡らす程に潤っていた。
、すまない。俺にもしてくれないかな」
の頭を撫でていた桐山は、の呼吸が整うのを見計らって声をかける。
「あ…うん、ごめんね。私ばっかり良くなっちゃって…」
そう言ってはまだ余韻の残る体をゆっくりと起こす。
桐山は立ち上がると、着物の帯を解いて前を肌蹴た。
「わ…和雄、下着穿いてなかったの?」
「着物の時は下着は身に付けないと聞いたんだが」
前を肌蹴た瞬間目に飛び込んできたペニスに顔を赤くしているに、桐山はあっさりと言ってのける。
…頼む…」
桐山はその場に腰を下ろし、が愛撫しやすいように足を開いた。
着物の前を肌蹴てあられもなく足を開き、下半身には足袋しか身に付けていない桐山を見て、はいつになく興奮した。
男性にここまでいやらしさを感じるのは初めてだった。
は桐山の股間に顔を近付け、その中心部をじっと見つめた。
男は桐山しか知らないには、他に比較する物がなかったが、桐山のペニスは他の人に比べて大きい方だろうと思った。
反り返り、天を仰ぐそれは桐山の白い肌とは対照的に、赤く膨れ上がり脈打っていた。
手で触れると、今すぐにでも挿入出来る程固くなっているのが分かった。
その固く大きなペニスでメチャクチャに突き立てられたい衝動を抑えつつ、は先端を口に含んだ。
唇を使って先端の表面を揉みしだくように愛撫する。
サオは擦るようにソフトに扱いてあげた。
しばらく愛撫を続けている内に、桐山の口から微かに吐息が漏れ始める。
それに気付いたは、ペニス全体に舌を這わせ始めた。
何度も何度も、ねっとり絡ませるように舌を這わせる。
は…本当に美味しそうにペニスを舐めるんだな」
の頭を優しく撫でながら桐山は言った。
「だって、和雄の事大好きだから、和雄のオチ×チ×も大好きなんだもんv」
「俺のペニスは食べ物ではないよ?」
「分かってる。齧ったりしないから安心して。でも…後で下のお口にいっぱい食べさせてね」
桐山に向かってニコッと笑うと、はペニス全部を口に含んだ。
唇で扱く様に頭を激しく動かす。
「あぁ…いいよ、…」
桐山は息を乱しながら体を少し仰け反らせる。
口の中の桐山のペニスがピクピクと小刻みに痙攣し、は桐山の絶頂が近い事を悟った。
熱を解放する為に、口の中で先端の裏側を舌先を使って重点的に攻めた。
「くっ…ん…はぁっ…」
桐山が低く呻くと同時に、の口内が桐山の放った大量の精液で満たされていった。
「うぅっ! んん…」
は一生懸命桐山のペニスの先端から放たれる精液を口で受け止めていたが、
その凄まじい量と味に耐え切れず口を離してしまう。
、大丈夫か?」
桐山の問いかけに、は両手で口を押さえながらコクコクと頷いた。
「無理しなくていい。ほら…」
桐山が近くにあったティッシュを2〜3枚取って手渡すと、はそれを受け取り口の中の精液を全てティッシュの上に吐き出した。
「ごめんね…飲んであげられなくて」
に辛い思いをさせてまで飲んで欲しいとは思わないよ」
桐山は涙目になっているの目尻に口付け、薄らと滲んでいた涙を唇で拭ってあげた。
そのまま二人で畳の上に横たわり、寄り添いながらお互いの性器を弄り合う。
しばらくの間そうしていると、萎えて柔らかくなっていた桐山のペニスはの手の中で先程の雄々しさを取り戻した。
桐山が愛撫の手を止め体を起こすと、も体を起こして仰向けになり、足を折り曲げてM字型になるように開いた。
「和雄…私のココ、もう準備出来てるから…だから…」
自分で割れ目を左右に開き、期待に満ち溢れた瞳で桐山を見つめた。
桐山はの膣口にペニスの先端を当てがい、ゆっくりと腰を押し進めていく。
「あっ…あぁん…」
十分過ぎる程に潤っていたの秘部は、何の抵抗もなく桐山のペニスを根元まで受け入れた。
「全部入ったよ」
桐山に耳元で囁かれるだけで感じてしまうくらい、桐山の全てを受け入れたの体は敏感になっていた。
「うん…和雄のおっきくて熱いのが入ってるの…分かるよぉ…」
が桐山の首に両手を回すと同時に、桐山は腰を動かし始めた。
「はぅっ…や…んっ!」
桐山が動く度に下方からじゅっぷ、ぢゅぷっ、と粘着質な水音が聞こえてくる。
しかし、はいつものような快楽を得ていなかった。
剥き出しの素肌が畳に擦れ、痛みを感じてしまっていたのだ。
喘ぎながらも痛みに顔を歪めるを見て、状況を察した桐山は腰の動きを止めた。
「か…和雄?」
「畳に肌が擦れて痛いんだろう? 少し待ってくれ」
そう言って桐山は繋がったまま体を起こしての腰をそっと浮かすと、自分は正座をして膝の上にの腰を下ろした。
「これなら少しは楽だろう?」
「そうだけど…でも…和雄に全部見えちゃって恥ずかしい…」
足をガバッと開かされ、結合部分が桐山から丸見えになっている今の状態に、は顔を真っ赤にした。
にそう言われ、桐山は視線を落とす。
「繋がっている所なんて初めて見たよ」
「そんな事言わないで…ぅんっ! あぁっ…」
桐山はの腰を両手でしっかり掴むと、再び腰を動かし始めた。
「俺のペニスがの中に出入りしているのがよく見える。こうなっているのか…」
「止めてぇ…恥ずかしいよぉ…はぁ…ん…」
羞恥がの興奮を掻き立てるのか、は恥ずかしがりながらも、いつも以上に感じていた。
いつもよりの膣内が自分のペニスを強く締め付けるのを感じ、自然と腰の動きが早くなる。
「あぁん…いつもより深く…う…入ってるよぅ…」
が譫言のように呟く。
「いつもより…奥にきてるよっ…和雄のが深く入ってるぅ…あぁー…すごぉい…あぅ…」
桐山が奥を突き立てる様に激しく動くと、の嬌声は大きくなっていった。
「あっ! あっ! やっ…ダメッ! イク…あんっ! イッちゃ…あっあぁ〜んっ!!」
が絶頂に達すると同時に、の肉壁が桐山のペニスをギュギュッと締め付ける。
「う…くぅ…んんっ!」
桐山はそのままの体勢での中に全てを注ぎ込むと、ゆっくりとの胸に倒れ込んだ。
「和雄…大好き…」
自分の胸に顔を埋めてハァハァと息を荒くしている桐山が堪らなく愛しくて、はその頭を優しく抱き締め、そっと撫でた。
「俺も…が好き…だよ…」
桐山はにギュッとしがみつき、が頭を撫でる感触をしばらく味わっていた。

「あ…やっぱちょっと跡になっちゃってる」
後始末を終えたは、畳の跡がついて赤くなったおしりを見ながらそう言った。
「やはり最初からあちらですれば良かったな」
「あちら?」
が不思議に思っていると、桐山は立ち上がって入ってきた所とは別の襖を開けた。
隣の部屋には布団が一組だけ敷かれていて、枕が二つ並んでいる。
枕元には木製のティッシュケースが置かれていた。

おいおい、ここはラブホテルかよ…

が呆然としているのに気付いていないのか、桐山はの所に戻って来て言った。
「布団は敷いてあったんだが、我慢出来なくてこちらでしてしまった。すまない」
「あ…いや、それはいいんだけど…あの布団、和雄が自分で敷いたの?」
「いや、メイドにやってもらったが」
「………布団一組に枕二つ、ティッシュも用意してって和雄が頼んだの? それともメイドさんが勝手にこうしたの?」
「俺が頼んだ」
「それじゃいかにもここでエッチしますって言ってるようなモンじゃない!」
「ダメなのかい?」
ちょっと悲しそうな表情で桐山に見つめられ、は一瞬言葉に詰まってしまう。
「ダメっていうか…恥ずかしいじゃない」
「俺とが恋人なのは家の人間は皆知っているよ?」
この人はちょっとズレてるんだよね、とは内心溜息をついた。
ここまでくると、もう諦めるしかない。
「和雄のエッチ…」
「そういう俺は嫌いかい?」
「嫌いじゃないよ。私の為にいろいろしてくれたんだし。それに…」
「それに?」
「何か、いつもと違う場所でエッチして、ちょっとコーフンしちゃった。和雄も着物姿でいつも以上にカッコ良かったしv
私も着物着れば良かったかな」
そう言ってはニッコリと微笑んだ。
の笑顔を見て、桐山は満足そうな表情になる。
その日、夜遅くまで二人が茶室から出て来る事はなかった。

後日、を再び茶室に招く時は、着物と着付け師を用意しよう、なんて桐山が考えている事を、は知る由もなかった。

+ + + + + +

冒頭でボスと主人公ちゃんがお茶を飲んだお店は実在したりします。
実は、そのお店でお茶を飲んでる時に思いついたネタなんですよ。
ボスって和風なのが似合いそうだし、ボスが着物姿でお茶点てたらカッコいいかな、なんて思いまして。
説明文で書いてあった軽いギャグとは、茶室を建てた事だったりします。
いくらボスでも恋人が「着物姿でお茶点てたらカッコいいかも」みたいな事を言ったからといって、
自宅の庭に茶室建てるような性格じゃないかもしれませんが、そこはドリームって事で多めにみてやって下さい(苦笑)
私の中で受ボスと攻ボスは性格が微妙に違いますが、ドリームのボスは攻ボス寄りの性格なので、
ちょっと強引でエッチな性格になっているのかもしれないです。
この話を書く時、エッチシーンではクンニの表現に力を入れようと思ったんですが、もうちょっと濃ゆくてもよかったかな…
何かボスってクンニとかちゃんとじっくりしてくれそうなイメージがあったんで。
ちなみに、私はこのドリームの一番の萌えドコロは
「着物の前を肌蹴てあられもなく足を開き、下半身には足袋しか身に付けていない桐山」
だと思っているのですが、想像して萌えて貰えたら嬉しいです。



Back